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このキャリブレーションは上級ユーザーを対象にしています!
メッシュベッドレベリングとともに、この ベッドレベル補正 は、1層目をプリントしたときの、わずかな不完全な場所でも、ユーザーが補正できるようにプログラムされた重要な機能です。 これにより、 ヒートベッドの左側、右側、前、および後のレベルを 実質的に上下させる ことができ、 本質的にヒートベッドの4つのポイントのそれぞれに異なる Live Adjust Z 値 を設定できることになります。 この機能は、ヒートベッドの全プリントエリアを頻繁に使用する必要があるときに、最も役立ちます。
このキャリブレーションを実施する前に、もう一度スチールシートとヒートベッドの間に、何もないことを確認してください。
ベッドレベル補正の使い方
ファームウェアのバージョン3.5.2 から、アジャストできる範囲は、以前のバージョンの±50ミクロン (μm)ではなく、±100 ミクロン (μm) になっています。 20ミクロンでも大きな違いが出ますので、この調整を行うときは少しずつ 変えるようにしてください。 Live Adjust Zと同様に、マイナス値の絶対値が増えるとノズルが下がってヒートベッドに近づきます。
この調整を始める前に
直近で XYZ キャリブレーション を実行し、さらに、ヒートベッドの表面全体を 90%以上のイソプロピルアルコール(IPA)で洗浄してください。
1層目のキャリブレーション を実行し、適切なベースラインキャリブレーションを設定します。
このテストモデル をダウンロードして、Prusa SlicerのPLAのデフォルト設定の高さ0.2mmピッチを使って、プリンターのバージョンに合わせてスライスします。
前の手順で用意したGコードを使って、PLAフィラメント(できれば明るく不透明な色のもの)でプリントします。 プリントは1層だけで、XYプリントエリアの大部分を使います。プリントが終わるまで待つ必要はありません。プレート領域全体のレイヤーの高さ違いがわかったらすぐにプリントを停止してください。
レイヤーが過度に押しつぶされて傷跡が多く見られる場所と、ライン間に隙間がある場所をチェックします。下の写真では、右上隅のラインが過度に押しつぶされており、左下ではノズル位置は高すぎます。
上の例では、左側のマイナス値を調整してノズルを近づけ、右側のプラス値を調整してノズルを遠ざけます。前後の高さを調整する必要があるときもありますが、まずは左右を調整してからテストプリントしてください。
LCD Menu -> Calibration -> Bed level correction を選択します。そこで Left/Right/Front/Rear の値を調節できます (前後左右の位置関係は、プリンターのLCDを見ている視点から理解できます)。
値を変更します。±10ステップで変更することをお勧めします。 これらの値は、手順1で設定したベースラインのLive Z値に追加 されます。 マイナス値にすると、ノズルとベッドの隙間が狭くなり、レイヤーがさらに押しつぶされます。プラスの値にすると、ノズルとベッドの隙間が広がり、1層目の傷跡が修正されます。
結果に満足するまで、手順3〜6を繰り返します (下の写真はインスピレーション用です)。
例えば、Live adjust Z 値が -1.000 で、レイヤーが後部で押しつぶされすぎていて、右側のライン間に隙間があるとします。
Rear: レイヤーを押しつぶしすぎないようにするには、正の値を入力する必要があります (例えば最終的に25になったとか) 。
Right: レイヤーを押しつぶす方向にするには、負の値を入力する必要があります (例えば、最終的に -10 になったとか) 。
キャリブレーションウィザードまたはXYZキャリブレーションを実行するたびに、ベッドレベル補正値が0にリセットされてしまいます。理想的な値を見つけたら、バックアップとして
それらの値をメモしておくと良いでしょう 。