基本情報
説明
PVB（ポリビニルブチラール）は、PLAと同様のプリント設定を持ち、機械的特性はCPEまたはローエンドPETGと同等です。その半透明性とIPAによる平滑化のおかげで、型破りな花瓶、宝石、ランプシェードなどのデザインオブジェクトを作成したい場合に理想的な選択肢となります。特に部分的に透明な表面を必要とするモデルに最適です。プリント設定、特にレイヤーの高さ、外周の数、およびインフィル密度を調整することをお勧めします。大きなノズル径とスパイラル花瓶モードでのプリントをお勧めします。
PVBは、機械部品のプリントには適していません。その寸法安定性は優れており、粘り強さと引張強度はCPE（およびローエンドPETG）に匹敵しますが、耐熱性はPLAと同程度です。
PLAと同様にプリントしやすい材料であるため、PVBは、何か新しいことに挑戦したい経験豊富な3Dプリンターユーザーと新規ユーザーの両方にとって素晴らしい選択肢です。
サポートされている材料特性を比較するには、材料テーブルを参照してください。
|
長所 |
短所 |
|---|---|
|
✔ PLAと同様のプリント設定 |
✖ レイヤー間の接着が低い |
|
✔ フィラメントの透明性 |
✖ 吸湿性フィラメント（水分を吸収する） |
|
✔ デザインパーツ、花瓶、ランプシェードなどに最適 |
✖ 価格が高い |
|
✔ IPAによる化学的平滑化 | |
|
✔ 優れた表面接着 | |
|
✔ 優れた粘り強さ（CPEと同様） | |
|
✔ 優れた引張強度（PETGと同様） | |
|
✔ 低反り（PLAよりも低い） | |
|
✔ 0.8mmノズルの使用に適しています |
最適な用途
PVBの最適な用途は、宝石、花瓶、ランプシェードなどの透明なモデルのプリントです。
プリントを成功させるためのヒント
標準の粉体塗装されたTXTシートは使用しないでください
PVBは、清潔なスムーズPEIシートまたはサテンTXTシートによく接着します。粉体塗装されたTXTシートは、良好な接着を提供しない場合があります。
スパイラル花瓶モードを使用する
IPAによる平滑化が必要な透明なパーツをプリントする場合は、より大きなノズル径（0.8mm）を使用し、スパイラル花瓶モードをオンにしてプリントすることをお勧めします。より多くの外周でプリントすると、IPAによる平滑化後でもレイヤーが見えるようになります。
化学的平滑化
サンプルプリント
 |  |
| ランプシェード | 花瓶 |
 |  |
| マスクおよびその他のデザインパーツ | ミニチュア |